JAF-GP初音ミクBMW総合優勝 大橋監督にJAF-GPを聞いてみた【痛車 JAF-GP 富士スプリントカップ】

JAF-GP富士スプリントカップGT300クラスの第1、第2レースともに優勝を飾り、GT300クラス総合優勝となった初音ミク グッドスマイル BMW。

JAF-GPを振り返ってということで、レース終了後のパドックで大橋監督にお話を伺いました。

-GT300総合優勝おめでとうございます。昨日、今日とレースを振り返ってのご感想は?

大橋
まず昨日なんですが、谷口選手にハラハラさせちゃいましたね。もう、タイヤの選択という部分の一言です。8秒以上のアドバンテージを最終ラップの最終コーナーで使い切るとは・・・。
今年のスーパーGTは雨が多くてまともにドライタイヤの評価ができていなかったんで、タイヤ選択がギャンブルみたいなところが多分にありました。昨日の決勝もそうなんですけど、タイヤの賭けに勝ったところは有利にレースをしていましたから。でも最終的には強いチームが順位で残りましたけど。

-しかし、あのチェッカー手前の抜き返しは強烈でしたね。

大橋
谷口選手はやはり信頼に応えてくれるドライバーでした。最終コーナーでトップを取られてもスリップに食いついて、最後の最後でマシンの強さを活かしてくれた。あれは本当に谷口選手の力です。

-今日の番場選手の11台抜きはいかがでしょう。

大橋
予選順位は余り問題にならなかったと思います。予選の天候の移り変わりであのポジションになったわけですから。強くなった番場なら行けるだろうと思っていました。

-序盤、トップに立つまでは随分強烈にプッシュをしていたように見えていたんですけど。

大橋
プッシュに見えましたか?随分ステディに走っていたと思いますけどね(笑)。
パッシングポイントはストレートで、という作戦通りに走ってくれていましたから。コーナーで競ってタイヤを消耗するよりも、マシンのトルクでもってストレートでパスしたほうが タイヤが温存できるんで。
僕は番場を信頼していたし、番場もチームを信頼してくれているから、本当に作戦通りに全てが噛み合ってくれたいいレースでした。
こういうレースばかりだと楽でいいんですけどね。

 

今年の初音ミク グッドスマイル BMWは本当にチームがひとつになっていたんだ、ということがよくわかるインタビューでした。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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