オリンピックまでにロンドンタクシーを燃料電池車にしたい!

アメリカの水素ステーション関連企業であるエア・プロダクツ社が発表したところによると、ロンドンタクシーのために水素ステーションインフラを整備する、とのこと。

 

ロンドン市長によれば「2012年のオリンピック開催時には有毒な排気ガスを出さないゼロ・エミッションビークルを市内に走らせたい」ということで、水素ステーションというインフラ整備はもちろん、15台のロンドンタクシーを燃料電池仕様とするほか、5台の燃料電池オートバイ(スズキ・バーグマン)もバイクタクシーとして活用されるという。また燃料電池バスも運用されるとのこと。

 

 

というわけで、2輪・4輪タクシーあわせて20台が燃料電池車になるという話。オリンピックまでにすべてのロンドンタクシーがゼロ・エミッション車になるというほどドラスティックな変革ではないものの、ロンドン市長が「世界で最初のゼロ・エミッション都市にしたい」という意気込みで進めているだけに、その成果がどうなるか、ウォッチしたいプロジェクトといえそうです。

 

 

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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