9月28日、東京港区にある日本自動車会館にて、DSの『脳トレ』で知られる川島隆太教授とヤマハ発動機との産学連携による、“自動二輪運転が脳に与える影響の科学的検討”として、研究発表会が行われました。
“バイクに乗る高齢者が妙に若々しいのはなぜか?”という疑問を発端として、携帯型光ポトグラフィーという特殊な計測機器をヘルメットの内部に装着し、”オートバイを実走させながら脳の活動を計測する(世界初)“というものです。
計測のひとつとしては30人以上の被験者により、4輪のマニュアルとAT車、電動自転車、原付スーター、中型スクーター、オフロードバイク、中型バイクの各車で実施されました。
すべての車両に被験者のすべてが乗り、設定されたそれぞれの走行パターンで、視覚と直感的な処理をする右脳、言語的処理をする左脳、何かに集中すると活動が下がる前頭前野がどのように活動しているかを測定。
その結果、4輪のマニュアル車とオフロードバイク、中型バイクは脳が活発に活動し、メンタルヘルスアンケートの結果では『集中力』や『仕事の悩み』など項目が、週1~2日の頻度で乗車していると有意に改善されたということです。
逆に4輪のAT車やスクーターなどでは、残念ながらほとんど活動していないこともわかったとのこと。
結果、ギア付のバイクやクルマに乗ることで認知速度と脳機能全般、メンタルヘルスも改善することがデータとして認められたということです。
また、アルツハイマーの予防にも役立つとのことですので、今流行りのアンチエイジングにもつながる素晴らしい趣味といえませんか。
(廣瀬)