10月13日に発売される究極のカーゲー「Forza Motorsport 4」の開発者、谷口潤さんにその魅力を直接語ってもらうシリーズその③です。
――さて谷口さん、バーチャルハンドリングとオートビスタについてお話を聞かせていただきましたが、他に追加された機能はありますか?
谷口氏:これもキネクトを使った新機能なんですが「ヘッドトラッキング」といってプレイヤーの顔の向きに合わせて画面内の視点が変わる機能が採用されています。
――サーキット走行の経験がある人には常識なのですが、クルマって視線を向けた方向に進むじゃないですか。次に曲がるコーナーの先に視線を向けないと曲がれないていう。そこを再現したかったのですか?
まさにその通りです。ゲームでもあり、究極のカーシュミレータ―でもありますので、走行感のリアリティを追求した結果ですね。(プレイをしながら首を振ると)サイドミラーに追随車がちゃんと映るでしょ。
――これは没入感がありますね。凄すぎです!
ありがとうございます。
――あれ?コントローラを使わず、声でコマンド出せるんですか?
そうなんですよ。「ボイスコマンド」も実装しました。というのも、多種多様なコマンドがありますので、何か別のことがしたくなった場合、コントローラの操作だけだと遷移をたどっていくのに何回もボタンを押さなきゃいけなくなるんですよね。その点「ボイスコマンド」ですと、行きたいところに一発で行けるんですよ。
――ユーザビリティについてもしっかりと考えられていますね。
今回の「Forza 4」の開発にあたっては重要視しているポイントです。
――谷口さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。まだまだ伝えたいことがたくさんありますので、次の機会にでも!
<インタビューを終えて>
かつては日本のいろいろな場所に「自動車博物館」がありました。ボクもオールドフェラーリやコーチビルドのデラヘイ(ドライエ)、数々のアバルトなどの希少な名車達との出会いは、そのほとんどが博物館であったことを思い出します。そんな「自動車博物館」も時代とともに減っていき、いまでは数えるほどしかありません。今現在、「あの」名車達はどこで見ることができるのでしょうか?
そんな中、「Forza Motorsport 4」の取材を進めていくうちに、単に点数を競うだけではない「Forza Motorsport 4」のカーマニアに対する新しい提案というものが見えてきました。特に谷口さんの話にもありました「オートビスタ」がそうです。
「Forza 4」を手に入れれば、 あの名車に出会った時の感動がこのゲームで再現できるのでは?という期待で胸が膨らみます。かつて現代美術館で対面したフェラーリ250GTOがオートビスタ機能であらゆる角度から疑似体験できるとしたら?なんて考えただけでもワクワクしますね。
今回の「Forza 4」では約80メーカー、500車種以上のクルマが用意されているそうです。この中にボクの若いころに出会った峻烈な記憶となって残っているあのクルマたちに、デジタルテクノロジーという新しいアプローチで出会えるということは、ボクだけでなく世界中のカーマニアに共通する福音ではないかという気がします。発売が楽しみですね。
Forza Motorsport 4 公式HP http://forzamotorsport.net/ja-jp/forza4.aspx
(テングダンディ)