ロータリーで勝てたのは燃費が良いからだった!? 【MAZDA 787B】

メディア対抗ロードスター耐久レースが開催されていた筑波サーキットでデモランしたマツダ787Bは、1991年に優勝した当時のセッティングそのままで走ったとのことですが、このセッティングでは、5速9,000回転で最高速度はなんと360km/hも出るとか。しかも風速2mの追い風が吹くと370km/hにも達するというからオドロキ!しかし筑波サーキットでは最も長いバックストレッチでも、3速までしか入らないので、さぞ走りにくいかと思われましたが、ドライブした寺田洋次郎選手によれば、700psを発揮すると言われる4ローターエンジンはフラットトルクでフレキシブルな特性なので筑波でも意外に走りやすいのだそうです。

 ところで787Bがルマンで優勝した最大の要因は燃費の良さにあるのだとか。グループCルマン24時間レースでは使用できるガソリン量が制限されているため、実は燃費は重要なファクター。エンジニアも燃費重視で787Bを開発し、787Bにも燃費計が取り付けられているということです。ライバルマシンの燃費が1.7km/ℓなのに対して787Bは2.3〜2.4km/ℓで走るというから驚きですね。

 これはミスタールマンの寺田洋次郎選手がトークショーで明かした逸話のひとつ。グループCマニアに言わせるとグループCこそ究極の燃費レースだと言いますが、まさにそのことを実証している逸話ですよね。

(ヌマッチ)