カッコだけじゃない!ターボ車のブースト計の意外な使い方【基本装備の使い方】

追加メーターと言えば、一般的なドライバーから見たら、見た目重視の走り屋装備と思われがちですが、ターボ車を5台乗り継いでいる僕には必須装備として、今のレガシィにもブースト計と油圧計、マルチインフォメーションメーターを装着しております。

追加メーターとは、見た目だけでなく、純正のメーターや警告灯だけで知りえない情報を表示し、クルマの異常や劣化を早期に発見する事が出来るパーツです。

さて、今回はターボ車では必須アイテムともいえるブースト計を紹介したいと思います。

ブースト計とは、タービンでエンジンに吸気する空気を圧縮した圧力を表示する計器で、一般的にはターボ車の加給圧がどれくらいかかっているかを確認するためのものです。

クルマが好きな人ですと、最大ブースト圧がどれくらいかかっているか見ることが多いです。

圧力は吸入空気の密度にも大きく関係するので、冬場の気温の低い時などは夏場などに比べブースト圧が上がります。

他にもブースト計の大きな役割として、意外と知られていないのが、アイドリング時の負圧表示の使い道。ターボ車に乗る方でしたら、知ってる方も多いのではないでしょうか?

出来れば新車時のアイドリングの数値が記録されていればベストですが、無い場合オイル交換直後の数値を記録しておくとよいでしょう。

さてこのアイドリング時の表示が記録した数値より0に近づいた場合、オイルの劣化が考えられます。

オイルの役目としてシリンダー内部の気密性を上げる役割がありますが、劣化してくるとその能力も下がるため負圧が弱くなります。

他にも重大なトラブルとして、ピストンリングの摩耗など、部品そのものの劣化を知る目安にもなります。

つまり、ブースト計でタービンの最大加給圧だけでなく、エンジンオイルの劣化やエンジン本体の劣化も知る事の出来るのです。

ちなみにNA車ではバキューム計という物がありますので、NA車の方も負圧を知る事が出来て、同じような使い方ができますよ。

(井元 貴幸)

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