まさか今村陽一が!決勝は劇的な幕切れでした【D1GP2011 inエビス】

3位決定戦は、最終的に膨らんでしまった古口ですが、後追いの末永正雄が付いていかず、インから抜いていってしまい、古口の勝利です。

いよいよ決勝。

斎藤太吾vs今村ヨーイチの因縁の対決です。

まずは一本目。

エビス名物、1コーナ手前はピット壁に向けて前走の斎藤が飛び出します。

この直前のギャップで斎藤はこれまでも4輪が浮くほどのジャンプでその先、どこへ飛んでいくのかわからないほどです。

これに付いていくのは至難の業、というより、賭けです。

今村は行き場を失ったようにミギリヤフェンダーを壁に擦ります。

壁に擦るとステアリングもトラクションも効かず、そのまま1コーナーにまっすぐ突っ込んでしまうことがココではよくあるんですが、今村はなんとかうまく切り抜けます。しかし、曲がることはできましたが、あえなくそこで失速し、止まってしまいます。どうやら再スタートはできず、斎藤大吾の優勝となりました。

(小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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