完走率たった66.7%!超過酷ニュル24hレース 【ニュルブルクリンク24h】

主催者より正式なリザルトが出ました。

No18を先頭にチェッカー!(Gazoo Racingサイトより)

総合1位はNo.18 マンタイレーシングのPorshe911 GT3 RSRでした。こちらは2009年の優勝マシンです。周回数は156周(1時間平均7周 平均時速164.744km)でした。
2位はNo.1 BMW MotorsportのBMW M3GT(ハイブリッド)24時間走ってたった4分23秒差です。途中で1度ペナルティを受けたのが勝敗のターニングポイントだったのかもしれません。
3位はNo.14 アウディスポーツ チームフェニックスのAudi R8 LMSでした。こちらは1周遅れでしたが、R8は3,4,5位を占め、パフォーマンスの高さを見せつけました。
6,7位はMercedes-Benz SLS AMG GT3でした。予選上位を大量席巻しましたが、レース中に徐々に後退したものの、トップ10に2台踏み止まりました。
8位はポールポジションだったNo2 ファーンバッハレーシングのFerrari F458GTCでした。ワークス・セミワークスでないチームのポールポジション獲得にも驚きましたが、序盤1度、小一時間のピットインがあったものの、ハイペースで追い上げ驚異のシングルフィニッシュでした。正直、市販車ベースのフェラーリのレーシングカーがポルシェ・BMW他のドイツ勢を手玉に取るかの様な快走には正直驚きました。トップ10で唯一のイタリア車…と云うよりドイツ車以外唯一のトップ10です。

日本人勢はNo155 STIチーム吉田・佐々木選手のスバル・インプレッサWRXが総合21位(SP3Tクラス優勝)、No71 シュルツモータースポーツ山内・山本選手のNISSAN GT-Rが
36位(SP8Tクラス優勝)でした。

LF-Aのランデブーフィニッシュ(Gazoo Racingサイトより)

No87 GazooRacing飯田・石浦・大島組のLexus LF-Aはフェラーリの序盤の脱落にも助けられ順調にクラストップを走行中に黄旗区間であろうことか追突され、ピットで1時間近くを修復に費やした後、復活。予選タイム並みの追い上げを見せましたが、総合41位(SP8クラス3位)でした。No88木下・ロッテラー・脇坂組のLF-Aは比較的早い時間にエンジントラブルが発生、10時間以上を費やしエンジン交換を実施。コースに復帰して総合134位でチェッカーを受けました。No79 クルム・田中組のRNJ MotorsportのNissan 370Zは総合82位(SP8クラス)でした。No6アストンマーチン桂選手は中盤に総合30位台迄順位を上げましたが、別なドライバーが走行中にクラッシュ。修復に3時間を費やし、総合81位(SP10クラス5位)でフィニッシュ。No3,5のV12 ZAGATOですが、こちらはミッショントラブルとピットロードでの追突による修復に時間がかかり、総合89/111位でした。レース中アストンマーチンのBez CEOから豊田章男社長へ震災に対する義援金が送られたそうです。また、アストンマーチンのワークス車両3台には日の丸と震災に対するメッセージが描かれていた様です。
予選時から終始天候が安定しない24時間レースでした。サーキットレースにもかかわらず、67%という低い完走率がイベントの過酷さを物語っています。

詳細なレースレポートはAUTOSPORTWebhttp://as-web.jp/news/info.php?c_id=6&no=34542

また、今年のレースの様子はユーロピクチャーズよりDVDが発売されます。リリース8月頃が予定されています。

昨年版ですが、ストリーミングとは比較にならない綺麗な映像を是非。今年版のジャケットが楽しみです。

ユーロピクチャーズDVD「ニュルブルクリンク24時間耐久レース 2010」(昨年版) http://euro-p.com/SHOP/EM-119.html

ニュルブルクリンク24hレース総合情報サイトからレース主催者サイトのリザルトページへ
http://nurburgring.jp/result/index.html
※更にリンク先で「24h_Rennen_Gesamt.pdf」が総合結果です。
「24h_Rennen_Klassen.pdf 」がクラス別結果です。
「24h-Rennen-Gesamt-nnStunden.pdf 」がnn時間経過時の順位です。

(川崎BASE)