ドライバーに大歓迎! 制限速度が少しだけ高くなるみたいです

それにしても、日本の道路の制限速度設定ってヘンじゃないですか? だって、(ボク以外は)誰も守っていないのが当然なんですから。パトカーだって政治家を乗せたクルマだって守っていないし、それでいてスピード違反の取締りの時はしっかりと制限速度を基準にされるんだからおかしいですよね。そんなに低い制限速度にどんな意味があるのか?ってことですよ。

たしかに住宅地なんかでは、見通しが悪いし急なとび出しもあるのでゆっくり走る必要があります。だけど、幹線道路では実際に低い制限速度って無意味だと思いませんか?

……ということに、警察も気が付き始めたようです。

実は2009年に警察庁が全国に「一般道の速度基準を緩和するように」と通達を出しているんですよ。

そして東京都でも、一部の道路に関して見直しがおこなわれるようになったのだからこれはちょっとした“進歩”です。

対象は国道20号線の「日野バイパス」や「大久保通り」など都道九路線の計十路線十一区間。まさかの40キロ制限だった環七の西側も50キロに引き上げられるようです。

それにしても、この国の無意味な制限速度設定には困ったものですね。

(工藤貴宏)

 

 

 

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
続きを見る
閉じる