テスラ・ロードスター、間もなく生産終了!

アメリカでCNNが報じたところによると、電気自動車専門メーカーのトップブランド「Tesla(テスラ)Motors」唯一の市販モデルである”ロードスター”が生産終了間近とのこと。

 

テスラ・ロードスターといえば見ての通り、ロータス・エリーゼの設計を基本にEV向けにリファインしたボディを持つ2シーターオープンのミッドシップ・スポーツEV。

 

現在のEVにおけるイメージリーダーの一台であることは間違いありません。

そのテスラ・ロードスターが、あと2ヶ月で注文を受け付けないということ。アメリカでいうところの2011年度いっぱいで生産終了が予想されているというわけです。

 

そして、この2シータースポーツEVに後継モデルは存在しなさそうだとも伝えています。

 

では、テスラは会社を畳んでしまうのか、事業を縮小してしまうのか……そんな心配はご無用です。

 

より多くのユーザーにEVの魅力を味わってもらうべく、完全オリジナルの4ドアサルーンEV「モデルS」の発売開始が来年に迫っているための準備という意味合いも含めてロードスターの発売を中止する見込みということ。

 

先ごろテスラが公表したモデルSのイメージ画像のように、まさにロードスターからモデルSへバトンタッチするということでしょう。

 

ところで、テスラといえばトヨタと業務提携を結んでいるわけですが、新しいモデルSの生産は、そのトヨタがかつてGMとの合弁事業として運営、現在は閉鎖されている自動車製造工場NUMMI(ヌーミー)で行なわれるとの情報も報道されています。

 

かつてNUMMIではバッジエンジニアリングによって同じ車種のGM版とトヨタ版が生産されていたこともありますが、はたしてテスラ・モデルSにトヨタ版はあるのか。CNNはそこまで報じてはいませんが、さてどうなりますか?

(山本晋也)

 

 

 

 

 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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