猫バスならぬエコバスが8輪駆動で現れた!

数年前までは実感が湧かなかった電気自動車の普及も、自動車メーカーによる量産のおかげで、随分とリアルな未来になってきました。

 

その筆頭といえるのが日産リーフで、電気自動車専用ボディに、ラミネート型リチウムイオン電池と、メカニズム的な要素でも最新。

 

そのリーフが生み出されているのは神奈川県にある追浜工場ですが、神奈川県は電気自動車に積極的な自治体でもあります。

 

そんな神奈川県主導のもと、慶應義塾大学が環境省より受託、いすゞ・東芝・ブリヂストン・東京R&Dといった企業が協力して生み出されたのが、こちらの電気自動車。

 

電動低床フルフラットバス(イメージ図)

 

慶應義塾大学の電気自動車といえば8輪インホイールモーターの『Eliica』が知られているところですが、この電動バスも同じく8輪インホイールモーター、フロント2軸操舵を採用。

 

ある種、電気自動車の駆動システムとしては理想ともいわれるインホイールモーターの車両に乗れる機会は、ほとんどないのが現実ですが、乗客とはいえバスならば乗るチャンスは少なからずありそう。

 

ただし、それはまだ現実ではありません。

 

神奈川県・交通環境課によれば、具体的な運用は決まっていないものの、年内には県内で走行をはじめたいとのこと。

 

小径タイヤのインホイールモーターが生み出す「低床・バリアフリー」とは、どのようなものなのか。誰でも体感できる日は、そう遠くなさそうです。

 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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