何と、新型フォルクスワーゲンパサートには海外に兄がいた!しかも激安!!

5月30日に国内発売となる新型PASSAT には兄弟が存在する事が判明。

新型モデルは欧州では既に発売済み、米国では年内に導入予定ですが、今回日本に導入されるのは欧州仕様の方(画像参照)です。

一方、米国仕様はサイドガラスが後方へ長く伸びた Audi風 のスタイルとなっており、欧州仕様よりも 一回り大きいボディが与えられています。

よく見るとフロント廻りを除き サイド・ドアパネル、ラッゲージドア等の意匠が異なっており、リアランプ形状も違うようです。  つまり、かなりの別物という訳。

更にボディサイズを詳しく見ていくと米国モデルは全長4869mm、ホイールベース2804mm。

欧州仕様よりも全長で 84mm、ホイールベースで 94mm 長く、後席の膝元スペースが余裕タップリ。  これは膝元スペースの狭い車を嫌う大柄な米人に配慮した結果と思われます。

このように米国向けの  「大きな兄」 モデルが存在する新型 PASSATですが、日本仕様としては道路事情や扱い易さを考慮して、現行モデルと同サイズの欧州仕様の方をチョイスしたものと推測されます。

余談ですがもう一つ秘密が。 今回の日本仕様の新型はフルモデルチェンジという触れ込みのようですが、 下画像の現行モデルと比較すると、サイドビューが殆ど同一である事が判ります。 早い話が今回の新型はフロントマスクとテールエンドを重点的に化粧直したビッグ・マイナーチェンジというのが実態のようです。 (あくまで外観に関してですが)

最後に駄目押しでもう一発。 米国ではこのサイズで現地価格 約2万ドル(約164万円)で販売予定と言いますから、これは仰天のバーゲン価格でしょう。

日本ではあまり知られていない事ですが・・・

(日本価格)
・TSI コンフォートライン:324万円
・TSI ハイライン:374万円
・ヴァリアント TSI コンフォートライン:346万円
・ヴァリアント TSI ハイライン:396万円

( Avanti Yasunori )

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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