バスが走りばす【第50回 静岡ホビーショー】

ホビーショーには色んな模型があって、必ずしもクルマが主流というわけではありません。

モデルガンも飛行機も船もラジコン全般もあります。

で、模型の王道のひとつである、“鉄道模型”も展示されています。

鉄道模型はご存知の通り、ジオラマを作製するのが大きな楽しみのようですが、とうぜんその風景には自動車もかかせません。

だけど、「いつ型を取ったんだよ!」と突っ込みたくなるくらいの“旧車”がフツウに売られていたりして、クルマ好きからすると「すげー時代設定が限られちゃうよなぁ」と思うこともしばしばです。

余談ですが、海外のミニチュアカーには鉄道模型からのものが出来も良かったりして好きですね。

そんな鉄道模型の一部としてのクルマの模型で気になるものがありました。

トミーテックバスコレ走行システムです。

ジョイント式の道路上を動力付きのバスが走ります。

路面裏には誘導用の針金が敷かれており、動力ユニット前輪のマグネットがそれをなぞるように進みます。

前軸と一体となったマグネットのおかげで、なかなかリアルにステアリングを切ってました。

バス停では見事に幅寄せして停車。数秒後に走り出します。

価格はバス停込みの楕円形の道路とセットで8190円と、なんとなくこれだけではお手軽価格じゃありませんが、リアルさと作りには凝ったもので、ちょっといいなと思いました。

(小林和久)

 

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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