クーペ風スタイリングが特徴のボルボS60が3月に発売されたと思っていたら、早速ワゴンボディのV60も日本で正式発表(発売開始は6月4日)されました。
V60もS60同様に今までのボルボとは異なった、低く流麗なフォルムを採用して、お洒落な雰囲気に仕上げています。ワゴンボディになっても野暮ったさは皆無で、むしろV60のほうがスタイリッシュな感じです。
荷室はV70のようにガッツリと荷物を積むパッケージングではありませんが、それでも十分に実用的なスペースが確保されています。後席の乗降性や頭上の開放感もセダンのS60より良好です。
エンジンはS60と同様に1.6リットル直噴ターボ&ツインクラッチ式6ATのDRIVeと、3リットル直6ターボ&6ATのT6AWDの2種類。そこそこ大きなワゴンボディで1.6リットルでは不足と思われがちですが、1600rpmから2.4リットル車なみの最大トルクを発揮してくれるので、意外なほど軽快に走ってくれます。1.6リットルなら価格も395万円なので、車格を考慮すればリーズナブルな印象。
ハンドリングもボルボ車の中ではクイックに仕上げられているので、スタイリングにマッチした軽快なフットワークが味わえます。でも、ツインクラッチ式6速ATの変速フィーリングだけは、ボルボらしくモッサリしています。
低速域のでの衝突を防止するシティセーフティが全車に標準装備され、歩行者を検知して衝突しそうな際には自動的にブレーキをかけるヒューマンセーフティをオプション設定するなど安全装備も充実。
価格が手頃なうえ、1.6リットル直噴ターボ&ツインクラッチは燃費も良いので、購入後のランニングコストが抑えられるのも魅力。ボルボV60のDRIVe(ドライブ・イー)はお洒落で経済的なワゴンが欲しい人には最適のモデルです。
(岡島裕二)