【がんばっぺ!】動き出した、日産の工場 【東日本大震災】

明かりのつく工場内に、ぞくぞくと入っていく工員の姿……

復興を力つよく感じさせる、感動的なシーンからはじまる映像は、日産が日本国内の生産工場の復旧ぶりをアピールするために製作したものです。

http://www.youtube.com/watch?v=gyMz47pGGoQ

オープニングで紹介されている栃木工場があるのは宇都宮市郊外。「GT-R」や「フーガ」といった日産のシンボルとなるスポーツカーや高級車を生産しているファクトリー。

そして、この映像内において栃木工場長の高岡洋海工場長は『すべてが整っています。部品が揃えばいつでも100%以上の能力を発揮できると思います。できないことは何もない、地震なんかには負けません」と力強く語る。

 

つづいて紹介されるのは、もっとも被害が大きかった、いわき工場。こちらはグローバルに使われるV6エンジンを生産しているわけですが、映像内で今津英敏副社長は「世界中のお客さまがいわき工場で生産するエンジンを待っています。いわきは福島、そして東北復興のエンジンです。」と語りかける。

 

さらに直接的な被害はなかったものの、部品供給の問題からフル生産とはいえない九州工場(セレナ、ムラーノなどを生産)、追浜工場(リーフやキューブなどを生産)の様子を紹介。

 

フェアレディZやリーフ、ジュークなど埠頭にずらりと並んだクルマの船積シーンで、日本車の元気を世界に発信する日産自動車。いわき工場の合言葉にもなっている「がんばっぺ!」のスピリッツで、復興していきたいものです。

 

 

(山本晋也)

 

 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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