MATSUNAGA, Hironobu 
SUBARU XV Concept, 2011 Shanghai
New IMPREZA 5door, 2011 NewYork
4月21~28日、ニューヨークショーとほぼ同時期に上海モーターショーも開催されるのですが、こちらではスバルからXVコンセプトというコンセプトカーが発表されます。当然、同時期にニューヨークではインプレッサ・セダンが発表されますから、それとの関連性を知りたくなってしまいます。
公式にはなにも発表されていず、スバルのAWD技術を用いた「新世代クロスオーバーのデザインコンセプト」と説明されているだけです。
公表された写真はハイライトでシルエットのみが強調されていますが、それでも写真を並べてみると、フェンダーの造形やドアハンドルの位置など、両車に共通するものを見出すことができます。こうした写真の場合、あまり見えて欲しくないところは完全に黒く塗りつぶしますので、そこがある程度デザインの特徴にもなってるんだろうと思います。
このXVコンセプトの場合は、ウィンドウ形状、とくにC&Dピラーとの関係が最大のポイントなのではないでしょうか。そこで考えるヒントとなるのが、リアドアのサッシの上端部分です。セダンのほうがかなり前方から下に下がってきているのに対して、XVコンセプトではかなり緩やかな傾斜となっています。（リアドアハンドルの上あたりを見ていただければ、わかりやすいかと思います）
この緩やかな弧を破たんなく延長していくと、Dピラーの根本にたどり着く感じでしょうか。つまり、長いサイドウィンドウ・エリアと下に向かって細くすぼまっていくDピラーが全体のフォルムを作っているのかもしれません。視界の良さは、やはりインプレッサのセールスポイントということでしょうか？ （とはいえ、まだ完全にインプレッサと決まったわけではありませんけど…）
(MATSUNAGA, Hironobu)
