ベルトーネの代表作、オークションに出品

Lancia Stratos HF Zero, 1970

ベルトーネ社が現在所有している自社開発のコンセプトカーがRMオークションズという、その筋では超有名なオークションに出品されることがわかりました。そして開催される場所は、ヴィラデステ・コンクールド・エレガンスのイベント期間中に同会場内(近隣の特設会場)でとのことです。

このイベントの”ヴィラデステ”とはイタリアのコモ湖のほとりにあるエステ家の別荘。現在ではこの庭園は世界遺産に登録され、ホテルとしても利用されています。その敷地で世界的コンクールド・エレガンス( Concorso d’Eleganza Villa d’Este)が開催されているのです。カテゴリーごとに最優秀車が決定されるのですが、コンセプトカー部門もあり、各自動車メーカーもその影響力の大きさを意識して最新のコンセプトカーなども出品しています。しかし、エントリーカーの紹介は自走して行うことになっているので、単なるドンガラのコンセプトカーでは登場できません。もちろんヒストリックカーも同様です。

そんなイベントと同時に開催されるのがこのオークション。そのなかになんと6台ものベルトーネ・モデルが登場します。そしてそのラインアップにびっくりです。

古いモデルから列記すると、1963シボレー・テストゥド、1967ランボルギーニ・マルツァル・プロトタイプ、1970ランチア・ストラトス・HFゼロ、1974ランボルギーニ・ブラボー、1978ランチァ・シビロ、1980ランボルギーニ・アトンといったそうそうたる顔ぶれです。

ベルトーネの手から離れるというのは、非常に複雑な思いもしますが歴史的名作として大切に保存されることは重要なことなのかもしれません。

(MATSUNAGA, Hironobu)