タイはピックアップ・トラック天国。
荷物も人もたくさん乗せられて、しかも税制優遇が受けられる積載量1t以下のピックアップは、タイでもっともメジャーなカテゴリーとなっています。タイでは、荷台に多人数が乗って移動するのも当たり前なのです。
近年は都市部を中心にセダンやハッチバックの需要が増えていますが、それは新規市場として成長している部分。国内全体でピックアップの売り上げが落ちているわけではなく、販売台数は横ばいなのだとか。
そんな国のモーターショーで、2台のピックアップがワールドプレミアしました。GMとフォードが初公開したモデルは、どちらもタイ国内だけでなく、世界中で販売する重要な車種です。
GMが公開したのは、シボレー・コロラドのフルモデルチェンジ版。
まだコンセプトカーの扱いで、あちこちがスタイリッシュにドレスアップされた状態でした。
複雑なデザインの前後ランプや20インチホイール、荷台をカバーする樹脂パネルなどは完全にショーアップされたもので、実際はもっとシンプルなものになることでしょう。
しかし基本的なデザインはここままで発売されることは間違いありません。
一見2ドアですが観音開きにしてキャビン後部へのアクセスを改善しているなど、使い勝手もかなり向上してそうです。
エンジンは2.8リッターディーゼル。タイでは2011年後半に市場投入されるそうです。
(古庄速人)