新型X3誕生。都市を! 悪路を!! 駆け抜ける新時代のSUVが登場です。

スポーティなX6、3列シートもあるX5、そして立体駐車場に入るコンパクトなX1も登場して人気を集めるBMWのSAV(BMWではスポーツ・アクティビティ・ヴィークルと呼びます)ですが、ミディアムクラスのX3が2代目に切り替わりました。

ボディサイズは全長4650mm×全幅1880mm×全高1675mmで、ホイールベースは2810mm。初代が4565×1853×1674mmだけに、ちょっとだけ大きくなった印象です。

近年のBMWらしく直立したフロントマスクに仕立てられていますが(理由は歩行者保護のためだそうです)、ヘッドライトのイカリングやテールランプにはLEDが用いられて、一段と力強く、そして洗練された印象です。

キズを気にしなくて良いブラックの樹脂部分は初代に比べて採用部位が若干少なくなっていますが、このあたりがアーバンとオフロードのバランスを表しているのかもしれませんね。

室内に目を移すと、インパネには8.8インチという大型モニターが備わり(HDDナビ、地デジ、リアビューカメラ)、5シリーズで好評のブラックパネルなど、上質感を増してきました。

ボディサイズの拡大で室内も広くなっているほか、荷室は70L拡大でクラス最大の550L、4:2:4で分割可倒できるリアシートを倒せば最大で1600Lとなるほど、使い勝手は良さそうです。

エンジンは2種類。自慢の直列6気筒3.0Lで、自然吸気とターボの2種を設定。自然吸気が258ps/31.6kgm、ターボが306ps/40.8kgmと十分な数値をマークしていて、どちらも8速ATと組み合わされます。

また、ブレーキエネルギー回生システムやアイドリングストップが標準装備となっていて、10・15モード燃費は3.0L自然吸気を搭載するxDrive28i(車両重量1850kg)が10.6km/L、ターボエンジンのxDrive35i(同1900kg)が12.0km/hと優れた数値となっています。

xDrive35iは先代の30iに比べて出力で13%の向上、そして燃料消費率は約45%の減。「平成22 年度燃費基準+25%」および「平成17 年排ガス基準75%低減レベル(★★★★低排出ガス車)」を達成して、自動車取得税および重量税が約75%減税されるエコカー減税対象モデルになっています。

気になる価格は28iが598.0万円、35iが694.0万円。先代モデルの最終仕様が570~678万円だっただけに、価格上昇は最小限に抑えられているといえるかも(円高のおかげ?)。

ちなみに欧州では自然吸気の3.0Lに変わるエンジンとして2.0Lの直4ターボがX1に採用されています(245ps/35.7kgm)。日本向けのX1やX3も切り替わる可能性があるだけに、自然吸気好きの方は早めに購入したほうが良いかもしれません。

http://www.bmw.co.jp/jp/ja/

(佐藤みきお)