車検や点検のさい、ディーラーにクルマを持ち込む方は多数いるとおもいますが、震災後ガソリンの都合がつかず、「持っていけません!」という方が非常に多いそうです。また、部品倉庫からの定期便も遅れて、持ち込まれたクルマの整備も平常時のようにはいかないとのこと。
このため整備部門でもスケジュールに混乱が起き、てんやわんや。
セールスマンは毎朝、同僚とガソリンスタンドの情報を共有して「どこどこのガソリンスタンドが開いています!」と来店客に連絡を入れるのが日課だとか。
また停電の影響もあります。
整備自体は手動でリフトアップするなどで対応できるそうですが、陸運局が停電になると大変。
クルマのメンテナンスをするサービス部門には、認証工場と指定工場があり、認証工場ですと陸運局にクルマを持ち込まなければ車検をとれません。
この予約はおおむね一週間前からできるのですが、停電の影響で陸運局のスケジュールも崩れてしまい、インターネットでできる予約は常に満杯状態。このため現場は混乱の毎日だそうですが、救いは「お客さんに説明するとみんなすんなり理解してくれること」。
都心ならではの問題もあります。
都心のディーラーにはクルマが載るエレベーターで二階や屋上にクルマをプールするディーラーがあるのですが、このエレベーターが震災で動かないケースが出ています。
通常、新車や整備待ちのクルマを上げるのですが、エレベーターが動かずに「勘弁して欲しい!」という状況。4月中にエレベーターが直るか解らないなんて話も出ています。
意外なところで問い合わせ。
大きな震災に逢ったため、セールス氏は顧客に連絡を入れています。
そんな中、質問が多いのは、
「●×にレギュラーガソリンを入れても良い?」
「××にハイオク入れても良い?」
といった問い合わせがいまだまだあるそうです。
セルフのガソリンスタンドに聞いたのは「自分のクルマにどんなガスを入れればいいのかわからない人ってまだこんなにいたのですねー」というお言葉。
軽自動車に軽油を入れる方ってまだいるのです。みなさんご注意くださいませ。
写真と本文は関係ありません。
(佐藤みきお)