計画停電に備えたい電気技師からの5つの心構え【東北関東大震災】

計画停電の実施が発表されました。

計画停電の時間帯になる前に行うべきことはいろいろとありますが特に必要なことを電気技術者としての立場で記したいと思います。

1.液晶テレビ、HDDやDVDなどの録画装置、パソコンのコンセントは抜いておきましょう。

電気復旧の瞬間に高調波といわれる周波数の乱れた電流が流れる場合があります。この影響でメモリ、HDDが破損する場合があります。復旧後のほんの数秒の問題ですので復旧を確認してからコンセントを挿す程度の時間が経過していれば問題ありません。

2.ガスストーブ、ガスコンロはコンセントを抜きガスの元栓を閉める。

スイッチや弁の切り忘れにより電気復旧後にガス器具からガス漏れが発生する場合があります。

3.バケツ、風呂に水をためておく。

停電地域の水道ポンプ所やマンションの揚水ポンプが止まり一時的に断水する可能性があります。飲み水に困るほどの時間ではないですがトイレの水洗用水や消火用水として貯めておきましょう。

4.予定時間の30分前からエレベーターには乗らない。

停電時最寄階停止機能が付いていないエレベーターも数多く存在します。その場合、停電時間中は暗闇の中に閉じ込められてしまいます。

5.停電が始まりましたらとりあえず家庭の配電盤のブレーカーを切っておきましょう。

電気復旧後に自分でブレーカーを入れることにより目視で電気機器の状況が判断でき、切り忘れたアイロンや電気ストーブなどでの事故を未然に防ぐことが出来ます。

現時点では、計画停電がどのように実施されるのかわかりませんが、心構えして落ち着いて対処したいものです。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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