ここ1年、トヨタ車に乗っている人は内心ドキドキだったことだろうとお察しします。アメリカでトヨタ車の暴走事故が多数報告され、その原因が電子制御プログラムにあるのではないか?と疑われていたのですから。
しかし、そんな心配が必要だったのも昨日まで。アメリカの運輸省は8日、「電子系統には欠陥は見つからなかった」という最終調査結果を発表しました。
調査では「暴走事故の原因はフロアマットの引っかかり(これはフロアマットを2重に敷くという間違った使い方に問題あり)やアクセルペダルの不具合(この不具合は北米生産車のみですでにリコール対策済み)に可能性あり」と結論。そのほか、かなり多かったと推測できるアクセルとブレーキの踏み間違い、そして狂言などが暴走の原因だと思われます。
1年前に「トヨタ車の運転をやめるべきだ」と言っていたアメリカ運輸長官のラフード氏も、会見で「自分の娘にトヨタ車の購入を勧めた」との逸話を披露しすっかり心を入れ替えた模様。
「勧めただけですか?」という突っ込みは、やめておきましょう。
(工藤貴宏)