全国35の都道府県知事が、軽自動車よりも小さい「シルバー向け自動車」を提案。なんと自動車メーカーに開発を、国には軽自動車よりも小さいクルマづくりを働きかけるそうです。
これは知事達がつくっている「高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合」が(2009年設立)概要をまとめたもので、2人乗りで全長2.5×全幅1.4×全高1.5mと、全長3.4×全幅1.48×全高2.0mの軽自動車よりも小さいサイズを提案しています。
確かに軽自動車は人気だけど売れ筋はハイト系、2人乗りでは人気が出ないのでは? と思ってしまいますが、1回の充電で60km走れるEVで最高速度は60km/h、高速道路を走れないようにして低価格化を実現。ヨーロッパなどでおなじみのシティコミューターの日本版というわけですね。
そもそもこうした提案をするきっかけは、2007年に1100万人だった高齢者ドライバーが2017年には1700万人に増加すること。高齢者の交通事故も増えている中、日常の交通手段としてクルマを手放せない地域が増えていること。こうしたことから視界や操作性にも配慮したクルマづくりを推進するのが目的ということです。また赤信号や一時停止を知らせる機能や、前方の歩行者を知らせる機能なども検討されていて、実現されれば高齢者のみならず都市部でも活躍してくれそうです。
国も積極的に車両規格について検討中とのことですが、果たして実現なるのでしょうか? ですがこれを機に軽自動車の大幅増税なんていうのは勘弁してもらいたいですね!
(佐藤みきお)