ヴィッツの重さを見てみると実はクルマはどんどん軽くなっていた!【トヨタ・ヴィッツ】

新型ヴィッツの重量はFFモデル1.0リッターで970kg、1.3リッターで990~1000kg、1.5リッターは1030~1040kg程度といったところです。

1.2リッターのスイフトだと970~990kgくらい。フィットは1.3リッターで990~1030kg、1.5リッターで1050~1080kgですから、新型ヴィッツはフィットよりやや軽いくらいに仕上がったのです。ということは、100mm短い先代ヴィッツはさぞや軽いんだろうなーなんて思っちゃうわけです。で、先代最終型のカタログを引っ張り出してみると、1.0リッターで990~1000kg、1.3リッターで1020~1030kg、1.5リッターで1040~1060kgくらいと、なんと新型よりもちょっと重かったんです。

つまり、新型ヴィッツが出るまでは、ヴィッツはライバルに比べて重いし小さいし……だったのです。トヨタにとっては絶対にサイズアップをしながら、しかも軽くしなければならなかったわけです。ただ、これは単にヴィッツが重かったということではなく、その時代のモデルが重く、どんどん軽量化が進んでいたということです。

わたしたちの周囲のクルマは、どんどん重くなっている気がしますよね。1.4トンなんて軽いほうで、セレナクラスのミニバンだったら1.6トンオーバーです。もちろん空車で、ですよ。

クルマなんてどんどん重くなっちゃうんだなー、と思っていたのですが、サイズも同時に大きくなっていることが原因でもあったわけです。それでも、実際のところはヴィッツの比較のように、着々と軽量化は進みつつあったのです。これから軽量化の競争にもなるでしょうから、楽しみですね。

とはいえ、参考までにフィットハイブリッドは1.3リッターで1130kg!と通常モデルの100kgオーバーなんです。

ハイブリッドカーは燃費だけ見ればいいんですが、そのために結構重いクルマを動かしているわけです。もちろんこれはプリウスにもいえることで、すべてのハイブリッドのバッテリーの問題ではあるんですけどね。

(MATSUNAGA, Hironobu)