クルマ好きの人は腕時計にこだわりを持っている人が多いのかもしれませんが、時計ブランドは間違いなくクルマ好き……というかモータースポーツ好きでしょうね。そんな出来事を紹介しちゃいます。
本題に入る前に、モータースポーツの頂点・F1グランプリと時計ブランドの関係を少しだけ。
タグ・ホイヤー(マクラーレン)、オリス(ウィリアムズ)、カシオ(レッドブル)などのブランドがチームやドライバーをスポンサードして、マシンやレーシ ングスーツにブランドロゴが貼られていますよね。記者会見やピットでの映像や写真にチラリと腕時計が映し出されますのもよく見ます。
佐藤琢磨がホンダからF1に参戦していたときはセイコーのスポンサードを受け「佐藤琢磨限定モデル」を発売したこともありました。この現象はモータース ポーツ発祥の地・ヨーロッパだけではなくて、アメリカのNASCARやINDYでも人気のドライバーの名前を冠した時計が続々と製品化されています。
世界的な不景気とあって、さすがに最近は減っている観も否めませんが、長い時間にわたってサポートしている時計メーカーは少なくありません。とくにモータースポーツと関係が深いイメージを持っているのは、タグ・ホイヤーやロレックス、ロンジンなどのスイス勢でしょうか。
ロレックスは「デイトナ」という人気クロノグラフを定番化しています。タグ・ホイヤーは、「モナコ」や「シルバーストン」「カレラ」などサーキットや車名 に由来するモデルをラインナップするほか、AMGとも組んでいます。このタグ・ホイヤー、アイルトン・セナのイメージが強いブランドなのですが、現在の “セナ時計”はウブロというメーカーが発売しています(上の写真)。
で、このウブロというブランドがやってくれました!
11月にロンドンで強盗に襲われたF1界のドンことバーニー・エクレストンは、2万ドルもの高級腕時計を盗まれて顔面を殴打されました。その衝撃的な顔写 真がウブロの広告に採用されたのです。彼が愛用していたのはウブロブランドの時計だったため、コピーには「ウブロが欲しい人がやることを見てくれ」という意味の英文が添えられています。
ウブロCEOジャン・クロード・ビバーと親交があり、互いのユーモアで広告化が実現したそうですが、このセンスは素晴らしい! まさにスーパースター!! まぁ、庶民には理解できない、なんともスケールの大きな話なんですけどね!!
ともあれ、モータースポーツとのコラボアイテムは限定商品(リミテッドエディション)としてリリースされるケースも多く、もし入手できたならば大切にコレクションしたほうがいいですね。
くれぐれも強盗に襲われないように……。
(南風よしお clicccar編集部)