この2枚のETC利用証明書を見比べてみて下さい。左は首都高速中央環状線王子北〜湾岸線東関道との接続部(以下、東関道)までの料金で、右は首都高5号線高島平〜湾岸線東関道までの料金です。
これによると王子北からだと料金は900円なのですが、王子北から遠い高島平からだと100円安い800円になっていますね。
ちなみに王子北〜東関道までの走行距離は33.5kmですが、高島平〜東関道までの距離は、最短ルートの都心環状線経由でも36.9kmと3km長く、ETCでの基本料金を見ると900円となる26.1km以上となっています。
では、なぜ高島平〜東関道が100円安くなるのか?
それは中央環状線迂回利用割引が適用されるからなのです。
この割引制度は同一のETCカードを使用して中央環状線外側の放射線(上り)を出発地として、中央環状線外側の放射線(下り)を到着地となる場合で、なおかつ中央環状線を利用した方が都心環状線よりも遠回りとなる場合に適用されます
高島平〜東関道の場合、前述の通り都心環状線経由では36.9kmですが、中央環状線経由だと39.4kmと3km長くなるため、割引の対象となるわけです。そして中央環状線のランプから乗るとこの割引が適用されないので、このような逆転現象が起きてしまうことになります。
ですので、中央環状線の出入り口と放射線の該当出入り口が近い場合は100円お得な場合もあります。ただし板橋本町の入り口から中央環状線には入れないため、この割引は適用されないのでご注意を。逆に板橋本町を降りる場合は適用されます。
ところで、都心環状線経由か中央環状線経由かの判別はどこでしているのかが非常に気になったので調べてみたところ、中央環状線に設置された無線装置などで、走行ルートは把握しているとのこと。つまり高島平から東関道まで都心環状線を経由すると割引が適用されないそうです。
この割引が適用される放射線の組み合わせは以下の通り。
3号線と6号線
3号線と湾岸線
4号線と6号線
4号線と湾岸線
5号線と湾岸線
なお、5号線高島平、戸田南、美女木JCT、湾岸線の東関道接続、千鳥町、6号線三郷JCT、三郷、八潮、八潮南を出入りし、中央環状線を経由して18.1km〜30kmの距離で出る場合は、放射道路末端区間割引も適用され、合計で200円の割引となります。
実施期間は平成24年1月1日〜平成26年3月31日まで。
その他首都高速には様々な割引制度があるので、首都高速の割引料金サイトをチェックして、首都高をお得に利用しちゃいましょう。
(ぬまっち)