ツインエアと呼ばれる875ccの2気筒ターボエンジンを投入したフィアット500。このツインエアモデルにはインパネにECOモードスイッチが新たに用意されるようになり、そのスイッチを押すことで燃費を重視したパワートレインの制御に切り替わります。
国産車にもエコモードスイッチを装備したモデルがありますが、それを押しても走行性能があまり変らなかったりするのですが、500のツインエアは激変します。
まずはエンジンの出力。ノーマルモードでは85PS/14.8kg-mなのですが、ECOモードでは77PS/10.2㎏-mまで絞られます。同時にATのシフトプログラムも変更されて、自動変速モードでは早めのシフトアップが行われるようになります。
サスペンションなどは変わらないのですが、ハンドルが軽くなるので市街地走行では多少は運転がしやすくなります。
乗った感じではトルクが2/3程度に絞られますので、加速感やピックアップはスポイルされますが、市街地走行ならEOCモードでも必要十分な動力性能といえるでしょう。
このツインエアはアイドリングストップ機構も付いているので、10・15モード燃費が21.8km/Lと軽自動車なみに優秀です。その低燃費性能を実感したい人はECOモードを積極的に使うことをおすすめします。
(岡島裕二)