日産ダウンサイジングエンジンのスーパーチャージャーは静かなのが特徴【日産 新型ノート】

2012年9月の国内販売を前に、ワールドプレミアとして公開された次期 日産ノート。

25.2km/Lという省燃費性能の、まさに原動力となるエンジンには、直噴ミラーサイクルエンジンと高効率スーパーチャージャー、アイドリングトップシステムを組みあわせたダウンサイジング指向の「HR12DDR」が搭載されると発表されています。

 

過給ダウンサイジングというと、排気エネルギーを利用するターボチャージャーが主流ですが、日産が選んだのは機械式スーパーチャージャーです。

 

スーパーチャージャーはリニアな過給性能がメリットといわれますが、エンジン出力によって動かすポンプシステムで、回転時のノイズが気になります。

ところが、このスーパーチャージャーユニットを作っているイートン社の説明によれば、このエンジンに使われている『TWIN VORTICES SERIEST (TVST)』スーパーチャージャーは、それまでの三葉式と比較して、四葉式とすることで動作時のノイズや振動特性を改善しているといいうことです。

 

さらに日産のアレンジとして、必要に応じて回すように電動オン/オフ機構を備えていますから、過給が不要な走行域での静粛性を損なうものではないといえそうです。

 

■イートン TWIN VORTICES SERIEST(英語)
http://www.eaton.com/Eaton/ProductsServices/ProductsbyCategory/Automotive/RootsSuperchargers/PCT_223743 

 

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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