星崎 俊浩 
もともと日産はコンパクト市場に熱心で、丸いマーチに四角いキューブ、三角形のノートという個性的な車種を展開してきました。最新世代では、各車ともグローバル化を踏まえて進化！中でも新型ノートは日本に軸足を置き「ダウンサイジングによるゆとり空間と低燃費」と「ティーダ統合による上質化」という新しい価値を加えて登場しました。
■特徴：ダウンサイジングでゆとりの空間と低燃費を実現！
新型ノートは、ダウンサイジングしたプラットフォームの採用により、ティーダより全長が短いにも関わらずティーダと同等の室内空間を実現しました。特に後席は足を組んでも余裕綽々で、ゆとりの空間を実現しています。エンジンもCVTと組み合わせてダウンサイジングされ、FF車ではアイドルストップ付き3気筒1.2Lエンジンを搭載。FFのNA仕様は燃費22.6km／lを、またスーパーチャージャー仕様では25.2km／lの優れた燃費と1.5L級のパワーを両立しました。
■使い勝手：上質なインテリアとアラウンドビューモニターが自慢！
新型ノートは、ティーダ譲りの上質なインテリアが売りです。インパネでは新しい塗装方法を採用して落ち着いた質感を演出、またメーターは高級感あるファインビジョンを全車に装備して、上質志向のユーザーも満足できるクオリティを実現しました。また新型ノートでは、大型高級ミニバン用に開発されたアラウンドビューモニターが選べるようになりました。車格やサイズに関わりなく安全装備が選べるというのは、非常に大切だと思います。
■バイヤーズガイド：エコ運転なら「X」、上級車の買い替えなら「メダリスト」がイチオシ！
新型ノートの価格帯は、概ね125万〜167.5万円。道路の流れに乗ったエコ運転が中心なら、NAエンジンの中間グレード「X」が装備充実かつリーズナブルでイチオシ！ティーダ等の上級車種から乗り換えるなら、スーパーチャージャーのエコ過給で省燃費と余裕のパワーを両立し、最も上質なインテリアを備えた「メダリスト」がオススメです。それにつけても「メダリスト」は懐かしいグレード名ですね。
日産のコンパクトカー3車種の中でも「ゆとり空間＆低燃費＆質感」を備えて、上質志向にシフトした新型ノート。様々なライフスタイルに順応して、長く付き合えるコンパクトカーに仕上がっていると感じました。
■2013年次RJCカーオブザイヤー
http://www.npo-rjc.jp/commendation/coty_2013.php
■ 新型日産ノート
http://www.nissan.co.jp/NOTE/
（拓波幸としひろ）
