ランボルギーニが世に問う『最高峰のスーパーカー』は4000万円オーバー!!

40歳代のスーパーカー世代にとって、「ランボルギーニ」というブランドは、なんとも言えない甘美な響きがありますよね。そんなランボルギーニの新型車発表会が、東京モーターショーのプレスデー(報道関係者向けの取材日)の前日(11月29日)に開催されました。

会場となったのは、新宿区・千駄ヶ谷にある国立競技場。

「???」・・・なんで競技場なのかしら? そんな疑問を持ちながら、クリッカーも会場に足を運びました。

そのマシンの名前は『ランボルギーニ・アヴァンタドールLP700-4』。新開発の6.5L V12エンジンに、これまた新開発の7速ギアボックスを合体。これにランボルギーニが特許を持つカーボンフレーム+モノコックの骨格を組み合わせた、まさにアスリートのような“夢”のニューカー(=スーパーカー)のお披露目でした。

来日したステファン・ヴィンケルマン社長兼CEOは「我われは一切の妥協はしない。素晴らしいメカニズムとともに、新しいコンセプトのデザインを組み合わせたフラッグシップモデルに仕上がっている。操作性、加速性能などを重視したスーパーモデルが完成した」とモノ凄い自信を見せていました。実際に、新開発されたギアボックスだけで、従来比90kgの軽量化を実現しているそうです。しかも、サスペンションはプッシュロッドを採用。凄い!!

車重1575kgで最高出力が700psですから、スペックを見ただけでも恐ろしい感じですよね。0-100km/h加速は、たった2.9秒!! そんなアヴァンタドールについては、性能についていろいろな説明がありましたが、「0-1000mの速度は、エスプレッソができるまでの時間と一緒」というウィットに富んだものもあり、会場の笑いを誘っていました。

国立競技場のトラックを2周するサプライズが用意されていて、詰めかけたプレスも熱狂していました(もちろん全開走行ではありませんが)。環境性能についても、CO2排出量は先代モデル比で20%減少しているという説明もありました。このあたりも、まさに筋肉を作り上げたムダな贅肉のないアスリートのようなイメージですね。だから、TOKYOの発表で「競技場」を選んだのでしょう。

世界市場では、ランボルギーニの販売ディーラーは10年間で3倍に増えたそうです。その3分の1がアジア太平洋エリアの急成長とのことですが、そのなかでも、やはり中国の勢いが凄いようです。

すでに18カ月分の生産台数のバックオーダーを抱えている、このアヴァンタドールの価格は41,002,500円(税込)。えっ!? マンションじゃありません、クルマの値段です!!!! スーパーカーブームから30年近くの年月が経ちましたが、スーパーカーはスーパーカーなんですね。ある意味で、ちょっと安心しました・・・。

それにしても、ヴィンケルマン社長兼CEOが語った「イノベーション(革新)はリスクを伴うが、我われは妥協をしない」という言葉が、とても印象的でした。やっぱり、憧れのブランドは憧れであり続けます!!!

(南風よしお clicccar編集部)