ビルの谷間でNAVI の精度が飛躍向上!

 都内などを走行時,高く聳えるビルが邪魔して NAVI がGPS衛星を捉えない為に ,自車位置が上手く表示されない事ってよくありますよね。

昨年9月に打ち上げられ,日本の真上に配置された準天頂衛星 「みちびき」 を使ってそれを解決しようという プロジェクトが進行中だそうです。 

この衛星は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱電機が,共同開発した物で,2010年12月から実証実験を続けて来た結果,先日NAVI の精度向上が確認できたそうです。

つまり,「みちびき」 は GPSによる測位率(測位可能な場所と時間)と測位精度の向上を図る,まさに「期待の星」と言えるでしょう。

今回の発表によると,新宿の高層ビル街と細い街路の多い銀座で実験した結果,NAVIの測位率が新宿で2.5 倍,銀座で1.7倍に拡大したと言うから素晴らしいです。

測位率が向上することで,レーンナビゲーションや車間制御が可能になる他,より効率の良いルート設定やエコ運転支援が可能になるそうです。 みちびきの測位信号を受けるにはカーナビ側受信機のソフトウェア対応が伴うものの,簡単な改修で済む模様。

JAXA は既に仕様を公開済みで,受信機メーカーの対応を促しているそうです。 今後の新型 NAVIでは都市部でのNAVI精度がグンと向上して,ビルの谷間でも自車位置を見失わずに済みそうです。

最近,JAXA は 「はやぶさ」 や,「みちびき」など,なかなか良い仕事をしてますよね。

Avanti Yasunori

【上戸彩と共有? 未来のカーナビのアイデアを考えてみよう! 】https://clicccar.com/2011/06/22/33961

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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