ドリキン土屋圭市の新勢力「ドリフトマッスル」が見えた!

まるで新日本プロレスからノアが分離独立した衝撃のような、ドリフト界において見逃せないニュースが着々と進行している。

ドリフト界の新勢力「ドリフトマッスル」だ。

2010年12月、D1グランプリの10年目の破局(!?)、
D1グランプリを主催する法人、D1コーポレーションからドリキン土屋圭市さん(写真)、稲田大二郎(Dai)さんが相次ぎ脱退。その去就が注目されていた。

2011年3月5日には、ドリキン公式サイトにて、
新シリーズ「ドリフトマッスル」が立ち上がる。

D1を去る際のドリキンのコメント「皆が楽しめる未来あるドリフトを創ると言う事です。(中略)皆さまにこれが『稲田と土屋のやりたかったD1かっ!!』と思ってもらえるよう努力していきますのでどうか温かいご支援宜しくお願いします」が現実になったのだ。審査員長はもちろんドリキン、Daiさんは審査員として大会役員に名を連ねる。

まずは第一歩として新会社ドリフトエンタープライズ
を設立、以下の全5戦のスケジュールが組まれた。

■第1戦 5月8日 (日)  間瀬サーキット(公式予選は5月7日)
■第2戦 6月5日 (日) 備北ハイランドサーキット・北コース
■第3戦 7月17日 (日) 日光サーキット
■第4戦 10月10日 (祝) 鈴鹿ツインサーキット・Dコース(予選なし)
■第5戦 11月3日 (祝) スポーツランドSUGO・西コース

第一戦の間瀬のエントリー締め切りは4月8日。スケジュールは迫る。
ドリフトマッスル事務局の川原氏によれば、「4月2日・3日のエキサイティングカー・ショーダウン会場で、ドリキンみずからドリフトマッスルをPRします」とのこと。

開催サーキットも国際級のD1グランプリとは異なり、ミニサーキット中心となっている。これについても「おカネがなるべくかからないように、腕だけで勝負できる大会にしたい」というドリキンの意向を汲んでの選択だという。

車両レギュレーションは「公認車検が取得できるレベル」であり、初年度からレディースクラスを創設するなど、垣根は低い。
レーシングスーツ、ロールバーは必須条件となるが、ない場合でも「マッスルチャレンジ」という枠が設けられており、単走だけの参加も可能だという。

D1グランプリと喰い合うことのないような配慮が見て取れるが、まずはどんなドライバーがエントリーしているかが気になるところだ。

滑りの迫力を競うモータースポーツだけに、イベントとして滑るようなことがあっては断じてならない。

ドリフトの両団体が、いい意味で競い合いながらファンに感動を与えてほしい。

ところで、不慮の事故により療養中のDaiさんココでは、4月2日からに迫った、エキサイティングカー・ショーダウンに向けての病床からのメッセージを見ることができます。

(畑澤清志)