2011年のドリキンがいないD1GPはどうやって審査するのかを考えてみた

モータースポーツの業界は、ある意味シーズンオフの動きがコアなファンには気になるものです。

ある意味とってもマニアックだけど、ある意味とっても身近なモータースポーツであるD1も、この時期さまざまな憶測や噂が飛び交いますが、この年末はとてつもない大きなニュースが飛び込んできました。

これまでの10年間、文字通りD1を作り上げ、育ててきた土屋圭市さんと稲田大二郎(Dai)さんが抜けるというのです。

ここにいたるまでに、土屋さんは自身のHPでD1コーポレーションを辞任する意向を表明していましたし、ほぼ同時に稲田さんも親しい岡村一義さんのブログを通して発表していました。

お二方とも、D1GPの主催であるD1コーポレーションを辞めただけでなく、審査員などとしての関わりもしないと表明しているようです。

10年間育ててきた人たちと、新しいイベントとして育てていきたい人たちの間に、かみ合わない部分があったのでしょうか。

いずれにしても、審査に土屋さんがいないというのはD1としては前代未聞のことです。ではどういった大会になっていくんでしょうか?

「より客観的な評価とするため、審査する人を増やしていくこともありえますね。これまでは大きなキャラクターで審査していたので回りも納得していた部分もありますから。それで大会とビデオの収録のための解説者は審査する人とは別に置くことを考えています」(関係者)

とすると、これまで審査席でしゃべっていた織戸学選手か?

「いやいや、彼は来年も走ってもらいたいんで、その辺の有名ドライバーですかね」(同)

おー、谷口信輝選手か! あ、今はD1では走ってないから選手じゃないのか。

しかし、谷口選手にはFT86で参戦するウワサもあるらしい。

 

ん-、確かにビッグネームの二人が抜けたD1が不安になるけど、彼らだけでなく長らくD1に関わってきた人はたくさんいる。

その中で、これを機に選手としてまたは解説や審査員として頭角を現す人材もいるはず。

そうして、もっと楽しめる大きなD1になってくれれば結局はお二人も喜んでくれるんじゃないでしょうか。

あ、そのときはきっと戻ってきてくれますよね。

(小林和久)

 

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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