トヨタ、DENSO、ソフトバンクが自動運転関連サービス会社に10億ドル出資

トヨタ自動車が19日、自動運転ライドシェアサービスの実用化に向け、DENSO・ソフトバンクと共に、Uber‐ATG(Advanced Technologies Group)に10億ドルの出資を行うと発表しました。

トヨタ&DENSOが6億6,700万ドル、ソフトバンクが3億3,300万ドルをそれぞれUber-ATGを基とした新会社に出資するそうで、これにより、新会社の企業価値は72.5億ドルとなる模様。

トヨタ自動車は2021年に同社のミニバン「シエナ」をベースとした自動運転ライドシェア車両を、Uberのライドシェアネットワークに導入すべく共同開発を進めており、今回の出資に加え、今後3年間で最大3億ドルの開発費負担を予定しているそうです。

同社の友山茂樹副社長は、「新会社は、トヨタの車両制御技術と量産技術、ガーディアン(高度安全運転支援)システムを融合させ、より安全、かつ高品質で低コストな自動運転ライドシェア車両の実用化を目指すもの」としており、DENSOの若林宏之副社長も「自動運転のハードウェア開発でトヨタやUber-ATGと協業できることを大変嬉しく思う」と語るなど、新会社におけるサービス実用化に意欲をみせています。

尚、今回の協業開始は本年第3四半期を予定しているそうです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA )

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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