真夏のD1GPは暑さとの戦い。必需品はなんと「園芸用品」!?【D1GP第5戦】

7月21、22日の2日間、筑波サーキットで行われたD1GP第5戦は、35℃を超える猛暑のなかで行われました。15年間D1GPを取材しつづけてきた私にとっても、3本の指に入るくらいの暑さでしたね。

さて、真夏のドリフト競技はほかの季節にはない問題に対処しなければいけません。それは熱対策です。水温が上がりすぎてしまうので、それを抑える方策をとらないといけないんですね。

公道での走行に比べると、アクセルを全開にする時間が長いサーキット走行は、ただでさえオーバーヒートしやすくなります。しかもドリフトの場合は、周回レースとは異なる独特のむずかしさがあります。

それは、クルマが横を向いて走るということです! 周回レースだと、クルマの向きと進行方向が合っているので、前部から空気を取り入れてラジエターを冷やしやすいのですが、ドリフトの場合はクルマの向きと進行方向が合わないので、周回レースの車両と比べるとラジエターに風が当たりにくいんですね。

しかも、以前にも紹介したとおり、現在のD1マシンは重量バランスのためにラジエターをリヤに搭載しているクルマが多くなっています。そうすると、フロントにラジエターを置いたクルマに比べて、概して冷えにくくなるようです。

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
続きを見る
閉じる