■5年間無事故・無違反だったことの証!
運転免許証には、有効年の帯の色に緑色、青色、金色の3色があるのはご存じですよね。そのうち金色の帯の免許証のことを「ゴールド免許」と呼びます。このゴールド免許はどのようなメリットがあり、どうすれば取れるのかを紹介しましょう。
ゴールド免許になる条件は、継続して免許を受けている期間が5年以上、かつ5年間無事故・無違反であることです。正確に言うと、「免許証の有効期限の年の誕生日の40日前を起算日とした過去5年間に、違反や怪我のある事故を起こしていない方」が対象となります。無事故・無違反の期間が免許証の有効期限とは関係ないということを覚えておきましょう。
したがって、免許証の有効期限年の誕生日10日前に違反をしてしまった場合でも、次の更新時にはゴールド免許が交付されます。しかし、その次の更新時には同じ基準で5年間が対象期間となるため、前回の違反が含まれることになり、ゴールド免許にはなりません。加えて、免許証をうっかり失効してしまうと、免許の継続期間が中断されてしまいゴールド免許ではなくなります。
●免許の更新期間が5年になり、講習費用も安くなる!
続いて、ゴールド免許の特典を紹介しましょう。まず有効期間が5年となることです。ただし、ゴールド免許であっても71歳の方は有効期間が4年、72歳以上の方は3年となります。
またゴールド免許になると、免許更新時の講習時間が短くなります。これは優良運転者講習と呼ばれて、所要時間30分で免許の更新が行えます。さらに、更新費用は一般が3300円なのに対して3000円と安く済むなど様々な特典があります。
また、2023年4月1日(土)から2024年3月31日(日)までの期間、北海道・京都府・千葉県・山口県の4道府県において、「優良運転者オンライン更新時講習モデル事業」が試行的に実施されます。ゴールド免許をもつドライバーは、これまでの講習に代わり、スマートフォンやパソコン等から専用サイトにアクセスして講習動画を視聴することで“受講”ができるというものです。更新手続き自体は試験場や警察署に出向く必要がありますが、講習がオンラインで済むのは効率的ですよね。該当地区にお住まいの方は、一度道府県警のサイトでオンライン講習について確認してみてはいかがでしょうか。
さらに、ゴールド免許を持っている人は事故を起こすリスクが少ないということで、自動車保険でもゴールド免許割引を受けられます。有効期間だけでなく、保険料まで安くなるゴールド免許取得を目指して、安全運転を心がけましょう。
(萩原文博)
※2021年11月19日の記事を2023年4月21日に追記・再編集しました。
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