自動運転や電動化、世界のトレンドをヴァレオが日本で初公開【人とくるまのテクノロジー展17】

2017年5月24日~26日にパシフィコ横浜にて開催された「人とくるまのテクノロジー展2017横浜」。自動車ショーの主役は自動車メーカーですが、こうした最新テクノロジーショーとして注目なのは、ティア1と呼ばれる自動車メーカーと取引をしている大手サプライヤーでしょう。

フランス生まれのValeo(ヴァレオ)も、そうした世界的なサプライヤーのひとつ。そのヴァレオジャパンのブースでは、いくつもジャパンプレミア(日本初公開)の部品が展示されていました。

レーザースキャナー 「SCALAコクーン」をはじめ、ドライバーモニタリングシステム、センサークリーニングシステム、48V 電動リアアクスルドライブ、トルクコンバータ用ブレードダンパーの展示にジャパンプレミアのマークがついていましたが、中でも注目を集めていたのは自動運転に欠かせない技術であるレーザースキャナーです。

欧州で発売されるクルマに間もなく搭載されるという噂もある「SCALAコクーン」のデモンストレーションでは、レーザーを使って物体の形状を認識する様子がモニターに映し出されていました。カメラを用いることなく歩行者(背の低い幼児までも!)を検知することができるということです。

そのほか、FWDに追加することで半電動の4WD化が可能な48Vのリア電動アクスル「eRAD」などの展示は、日本の自動車メーカーのコンセプトカーでは見ることのできない、欧州のトレンドを感じさせるものとなっていました。

(写真と文 山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる