『もっと楽しく。もっと自分らしく。』をキーワードに、今年も多くのカスタマイズカーをオートサロンの会場に持ち込んだのがダイハツです。特に今回の目玉となっているのが「スポルザ」と呼ばれる4台のコンセプトカーとなります。
1980年代、ダイハツはシャレード デ・トマソというスポーツハッチバックを販売していました。レッド/ブラックのボディカラーにゴールドのホイールがあしらわれたそのクルマは、当時の若者の心をぐっと掴んだのです。
それから30数年が経過し、ダイハツはその貴重な財産を若手に託してスポルザという形で昇華させました。開発を担当したメンバーは、当時のデ・トマソのブームを知らない世代が中心になっています。しかしプライベートでもレース活動を行うなど、普段からクルマに接する機会を積極的に増やしていることが、いいクルマ作りの秘訣ということです。
専用のエアロパーツで武装したフォルムは、普段目にするダイハツ車たちとは違い個性的かつアグレッシブなものになっています。インテリアもこだわりにあふれており、専用ファブリックを採用したレッド/ブラックのシートなどは、エクステリアとのマッチングも抜群。往年のホットハッチを彷彿とさせるそのデザインは、会場に足を運んだ多くの40~50代男性の心を強く射止めたそうです。
このスポルザシリーズ、反響次第では市販化の運びも十分にあるということですので、今後のダイハツの動きに注目していきましょう。
(山崎 利彦)
【関連リンク】
ダイハツ 東京オートサロン特設サイト
https://dport.daihatsu.co.jp/event/tokyo_as2017/