トヨタがHVでル・マン復帰! 13年ぶりのリベンジなるか?

海外メディアによると、トヨタがル・マン24時間レースを含む、2012年FIA世界耐久選手権にスポット参戦することを発表したようです。一方、今年6月にはポルシェがル・マン24時間レースにワークス体制での復帰を表明。LMP1クラスでの参戦を明言しています。

トヨタのルマン初参戦は1985年。1999年に不運にも優勝を目前にしてタイヤがバースト、2位に甘んじた苦い経緯が有りますが、その時以来、実に13年ぶりの参戦となります。

しかも今回はHVマシンでLMP1クラスに参戦するようです。マシンは、欧州におけるモータースポーツを統括するTMG(Toyota Motorsport GmbH)がシャシー開発を担当、日本のトヨタ自動車が開発するHVパワートレインに、ガソリンエンジンを組み合わせて参戦する模様。

TMGが今回の発表に合わせて、HVシステム搭載のLMP1カーのイメージイラストを公開しています。クローズド・ボディにTMGのイメージカラーがあしらわれています。

http://www.autosport.com/news/report.php/id/95341

2009年に世界金融危機のあおりを受けてF1から撤退という苦渋の決断をしたトヨタが久々に取り組むモータースポーツ活動となる訳ですが、記者会見で撤退の無念さの余り号泣する姿が印象的だった当時のF1担当の山科専務は、「伝統あるル・マン24時間レースを含むFIA世界耐久選手権に、ハイブリッド車で歴史を刻みたい。チャレンジングなモータースポーツへの参戦を通じて、市販車へのフィードバックに活かすつもりだ」」 と新たな意気込みを見せているようです。

F1参戦で思うような結果が残せないまま撤退せざるを得なかったトヨタ。きっとその悔しさをバネにルマンで暴れ回る姿が見れるかもしれません。マシンは2012年前半にロールアウトされ、12年序盤はテストに費やされるそうです。トヨタとAudi、プジョー、そして2014年の参戦を明らかにしたポルシェHVとの戦いが実現することになりそうです。

以前のルマンにはトヨタから片山右京、鈴木利男、土屋圭市の3名がドライバーで参戦しましたが、2012年には誰がエントリーする事になるのでしょうか?

こちらも併せてお読み下さい。 https://clicccar.com/2011/08/24/54059

(Avanti Yasunori )

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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