新興国市場拡大の切り込み隊長エティオス【トヨタグローバルビジョン社長会見】

トヨタ自動車から発表されたグローバルビジョンの柱は、環境車と新興国市場の販売強化。2010年では40%だったトヨタの中での新興国市場の販売実績を、2015年には50%まで拡大したいとのことでした。

そのために現地生産モデルの強化も行うとのこと。それをアピールするためか、会見の会場には、インド市場に向けて開発されたエティオスのセダンも展示されていました。エティオスはインドで現地生産され、2010年12月に受注を開始したので、そろそろ納車も始まっている頃でしょう。

エティオスは日本円に換算すると100万円前後のモデルなので、それなりに低コストで作られていますが、スタイリングは悪くはありません。以前あった小型セダンのプラッツみたいな感じです。

ただ、ルーフサイドのモールがなかったり、トランクの内張りがすごく薄かったりと、細かい部分ではコストダウンが感じられました。インドはスズキ王国ではありますが、トヨタのブランド力も高いので、それなりに販売を伸ばして新興国市場のシェア拡大の切り込み隊長になってくれるに違いありません。

トヨタグローバルビジョンの会見では、今後は現地での開発や企画を推進していくとのことなので、今後はエティオスのようなクルマも増えてくるでしょう。

(岡島裕二)