■新型コロナウイルスの感染拡大によりオンライン販売のニーズが拡大
ビー・エム・ダブリューは、BMW全モデルをオンラインで購入できる「BMWオンライン・ストア」を2020年7月30日にオープンしました。
コロナ禍で欧州などではオンラインで購入できる新車への注目度が高まっているようです。日本でも輸入車勢を中心に、限定車などでオンライン販売を行ってきましたが、BMWが全モデルを対象とすることで、どの程度定着するのか注目です。
BMWの購入希望者は実店舗を訪れることなく、またセールスマンと対面で接することなく、車両を購入することが可能になります。
今回オンラインで販売が開始されるのは、BMWが現在日本で販売している全ての主要モデルに加え、「BMWオンライン・ストア」のみで購入可能な限定モデルも含まれています。
●BMW公式サイトへの2020年上半期のウェブサイト閲覧者数が伸張
今回全モデルをオンライン販売の対象にした背景について、BMW公式サイトへの2020年上半期のウェブサイト閲覧者数が対前年比で約120%だったこともあり、以前からオンライン上での販売について検討を重ねてきたそうです。
さらに新型コロナウイルス感染症の拡大と生活様式の変化に伴い、オンラインを介したセールスに対する関心やニーズもさらに高くなっていることで、全モデルのオンライン販売化に踏み切ったそう。
「BMWオンライン・ストア」では、商談から予約金の支払いまでオンライン上ですむことになります。具体的には「BMWオンライン・ストア」においてマイページを作成。最寄りのディーラーリストが表示され、選択したディーラーが「My BMW ディーラー」として保存されます。また、営業担当まで選択できます。
マイページ内で営業担当とチャットを使い、見積依頼、試乗予約、支払いといった個別の商談も可能で、デリバリーアプリケーションを活用し、購入希望者の要望に沿った方法での納車にも対応します。ほかにも、各種署名は郵送による物理的な署名に加え、メールにてデジタルでも可能としています。
外出の自粛や新しい生活様式に対応するだけでなく、ディーラーでの商談が苦手……というニーズにも応えられそうなオンライン販売。
日本ではリアル店舗でクルマを買うもの、という認識がまだ根強いと思われます。それでも新しい購入方法として徐々に広がっていくかもしれません。
(塚田勝弘)
【関連サイト】
BMWオンライン・ストア
https://online-store.bmw.co.jp/