新型フォード・フォーカスが48Vマイルドハイブリッドに進化

■VWゴルフのライバルも48Vマイルドハイブリッド化

ピュアEV(バッテリーEV)をはじめ、プラグインハイブリッドやハイブリッドなど、世界の自動車メーカーにとって電動化は欠かせない施策になっています。48Vを含めたマイルドハイブリッドの普及もそうした流れを加速させていて、罰金のあるCAFE(企業平均燃費)規制をはじめとした燃費規制などに対応するのは急務になっています。

フォード フォーカス
フォード・フォーカスが48Vマイルドハイブリッド化され、欧州で受注を開始へ

そんな中、電動化された新型フォード・エコブースト・ハイブリッドは、燃費が17%向上したそうです。

電動化の中身は、48Vのマイルドハイブリッドシステムで、気筒休止も盛り込まれ燃料効率を改善しています。欧州で受注が開始されています。フォードは、日本市場から撤退していますが、フォルクスワーゲン・ゴルフなどの対抗馬として、フォーカスは欧州で高いプレゼンスを誇っています。

■フォードは欧州で2021年末までに電動化車両を18車種まで拡大へ

搭載されるエンジンは、1.0LのEcoBoost(エコブースト)ハイブリッドで、155PSという最高出力、116g/kmのCO2排出量(WLTP)を両立。

同ハイブリッドエンジンは、10年前にフォーカスに搭載されていた145PSの2.0リッターガソリンエンジンの2倍以上の出力密度を実現しているそうです。

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フォード・フォーカス(ワゴン)のリヤビュー

ハイブリッドシステムは、ベルト駆動スターター/ジェネレーター(BISG)、48Vのリチウムイオンバッテリーなどからなり、回生ブレーキによる減速エネルギーがバッテリーに溜められます。この48Vのバッテリーは助手席下に配置することでキャビンや荷室空間を犠牲にせずにすむ利点もあります。

フォード フォーカス
フォード・フォーカスのインパネ

また、BISGはモーターとしても機能し、エンジンと一体化して蓄えられたエネルギーを利用して、走行時や加速時にトルクをアシストしたり、電装品を作動させたりします。

フォード フォーカス
フォード・フォーカス(ハッチバック)のエクステリア

ラインナップは、スタイリッシュな「フォーカス・チタニウム・エディション」、クロスオーバーSUV風の「フォーカス・アクティブ・エディション」、スポーティな「フォーカス・STライン・エディション」、豪華な「フォーカス・ヴィニャーレ・エディション」が設定され、ボディタイプは5ドアとワゴンを用意。

フォード フォーカス
フォード・フォーカスのサイドビュー

なお、フォードは、2021年末までに欧州で販売される電動化車のラインナップを、マイルドハイブリッド、フルハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリー電気自動車を含む18車種まで拡大する計画としています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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