ホンダの燃料電池車(FCV)「クラリティ フューエル セル」、一般ユーザー向けにもリース販売を開始

■一充填走行距離約750kmのFCV「クラリティ フューエル セル」

2020年6月11日、ホンダは燃料電池車(FCV)の「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」を、従来の自治体や企業を中心としたリース販売に加えて、個人向けにもリースを展開しました。

ホンダは、日常の使い方や走りなどの各データの検証、水素ステーションの拡充状況とユーザーの使い勝手を踏まえた販売検討を進め、今回、個人向けに同燃料電池車のリース取り扱いを始めたそう。

ホンダ クラリティ フューエル セル
一般向けにもリース販売を開始したホンダ・クラリティ フューエル セル

2019年12月19日に一部改良を受けた「クラリティ フューエル セル」は、一充填走行距離は約750kmで、EVよりも航続距離が長いのが特徴です。

全国的に見れば水素ステーションの数は少なく、営業時間が限られるケースがあるなどの課題があるものの、一回あたりの水素充填時間は3分程度ですので、近くに水素ステーションがあれば充填時間は短くすみます。

ホンダ クラリティ フューエル セル
ホンダは、会員制サービス「EveryGo(エブリ・ゴー)」にクラリティ フューエル セルを導入している

また、トヨタMIRAIは、後席2人掛けの4人乗り(次期型は5人乗り)ですが、「クラリティ フューエル セル」は、燃料電池パワートレインを小型化させることでボンネット内に収めることができ、セダンタイプFCVとして世界初の5人乗りを実現しているのも特徴です。

走行フィールはウルトラスムーズで、最高出力130kWの高出力モーターによる電動駆動車らしく、高い静粛性と力強さを備えています。なお、同FCVを取り扱うのは、水素ステーションのある都道府県の一部で、2020年6月11日時点で35法人となっています。

「クラリティ フューエル セル」の参考価格は、783万6400円。リース料金については取り扱い販売店まで問い合わせになります。

用意されるボディカラーは、「プレミアムディープロッソ・パール(ルーフカラー:ブラック、インテリアカラー:プラチナムグレー)」「プラチナホワイト・パール(ルーフカラー:ブラック、インテリアカラー:プラチナムグレー)」「クリスタルブラック・パール(インテリアカラー:ブラック)」の3色。

ボディサイズは全長4915mm×全幅1875mm×全高1480mmです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる