「TNGA(GA-K)」プラットフォームをベースとした新型シエナがアメリカで発表

■北米版オデッセイのライバルがフルモデルチェンジ

日本でも並行輸入で結構見かける、トヨタ・シエナ。4代目となる新型がアメリカで発表されました。

先代モデルは全長5085×全幅1986×全高1750mmというサイズで、新型はまだサイズは明らかにされていませんが、同等かより大きくなっている可能性もありそうです。

なお、2005年12月に日本での発売を終えたホンダ・ラグレイト(北米版の2代目オデッセイ)は、現行で5代目を数えます。

トヨタ シエナ
アメリカで発表された新型トヨタ・シエナ

搭載されるパワートレーンは熱効率41%を誇る2.5L直列4気筒と2モーターの組み合わせになるハイブリッド。先代の3.5L V6からダウンサイジングとハイブリッド化が図られたことになります。

システム最高出力は243PSで、走行モードは「EV」「NORMAL」「ECO」「SPORT」が用意され、好みや状況に合わせた走行を引き出せるそう。また、シーケンシャルシフトにより回生ブレーキを段階的に増加させる「ダウンシフト」が可能。

バッテリーへの回生エネルギーを高めながら、ローギアとして機能するため、坂道などの走行に最適としています。

トヨタ シエナ
新型シエナはハイブリッドのみ

新たに「TNGA(GA-K)」プラットフォームを使うシエナは、ミニバンに求められる機能性を確保しながら、大胆でセクシーなエクステリアに仕上げられています。

■ダイナミックなSUVから影響を受けたというエクステリア

外観デザインは、ショルダー部が強調されたボディデザインとアスレチックな筋肉質が表現されたホイールハウスを採用することで、力強くたくましいプロポーションを実現したそう。

ボディの表面には大胆なラインが施され、今までのミニバンのような箱型ミニバンとは一線を画したデザインとしています。

トヨタ シエナ
新型シエナのフロントマスク

新幹線をイメージしたというフロントマスクは、スマートでスピード感があり、高い位置に設けられたヘッドライトは、サイドにまで流れるように配されています。

リヤでは、箱型デザインを避けながらも最適なキャビンを得るべく、前側にダイナミックな角度が付けられたピラーを採用。テールランプは、リヤへとシームレスに流れるように細い帯状のLEDになっていて、シグネチャー的な印象が付与されています。

ブラックの一体型テールライトカナードがあり、見た目のクールさだけでなく、空力性能を向上。

トヨタ シエナ
新型シエナのリヤビュー

さらに、スポーティな「XSE」グレードには、ダークカラーの20インチスプリット5スポークホイールや、「XSE」ならではのアグレッシブな前後バンパーなど、まるでサーキットを意識したかのようなスタイリングになっています。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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