「TNGA(GA-K)」プラットフォームをベースとした新型シエナがアメリカで発表

モダンなインパネは、大胆な横長のレイヤーにより広々としたキャビンが表現され、大型のセンタータッチディスプレイ、便利なポケッテリア、そしてドライバーとパッセンジャーが分けられたブリッジ式(フローティング式)のコンソールが採用されています。

トヨタ シエナ
新型シエナのインパネ

また、2列目キャプテンシートの「スーパーロングスライド」は25インチスライドし、広大な足元空間を用意。大柄な大人でもゆったりとくつろぐことができるそうです。

「LE」と一部の「XLE」には、キャプテンシートが2つ、ロングスライド2列目シート、収納可能なミドルシートを含む8人乗り設定。「XLE」の一部モデルと「XSE」、「リミテッド」、「プラチナ」の7人乗りモデルには、スーパーロングスライド2列目キャプテンシートが用意され、「リミテッド」と「プラチナ」のFFモデルにはオットマンが装備されます。

トヨタ シエナ
新型シエナの2列目キャプテンシート

装備では、キックオープン/クローズ式スライドサイドドアとリヤゲート、4ゾーン式オートエアコン、2列目シートヒーター付キャプテンシート(オットマン付)、冷蔵庫、セグメント初のパワーチルト&テレスコピックステアリングコラム(ステアリングホイールヒーター付)、デジタルルームミラー、10インチカラーヘッドアップディスプレイ、12スピーカーJBLプレミアムオーディオシステムなどの豪華装備がズラリ。

トヨタ シエナ
新型シエナのコンソール

さらに、2021年型シエンナの全グレードにおいて最大3,500ポンドまで牽引できるようになっています。アメリカらしくコンパクトトラベルトレーラーを牽引するなど、オフタイムの充実に貢献するモデルとしています。

安全装備は、最新の「トヨタ・セーフティ・センス」をはじめ、運転席・助手席エアバッグ、運転席ニーエアバッグ、助手席クッションエアバッグ、前席サイドエアバッグ、後席アウトボードシートサイドエアバッグ、3列目カーテンサイドエアバッグの計10個のエアバッグを装備。

トヨタ シエナ
新型シエナの車名ロゴ

駆動方式はFFのほか電動オンデマンド式4WDを設定。重い4WDトランスファーケースとドライブシャフトを後輪に取り付けるのではなく、独立したモーターを使って、トラクションが必要とされる瞬間に、すべての車速で後輪に動力を供給する4WD。トルク配分は、定速走行時の100:0から滑りやすい路面での20:80まで可変します。

新型も日本への正規導入はされないでしょうが、並行輸入などでかなりの注目を集める大型ミニバンの1台になりそうです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる