■全チャネル全車種併売の目玉モデル!?
トヨタの登録車の中でもコンパクトSUVのライズに続き、売れているのが2019年にフルモデルチェンジを受けたカローラです。
昨年の全面改良はセダンとツーリング(ワゴン)が対象で、すでにグローバルモデルであったスポーツは一部改良を受けています。3タイプ合わせた数字とはいえ、プリウスよりも売れていて、「TNGA」化された現行型の人気ぶりがうかがえます。
2020年5月13日、カローラとカローラ ツーリングに特別仕様車の「G-X“PLUS”」と「HYBRID G-X“PLUS”」が設定されました。ベースになるのは、エントリーグレードの「G-X」で、特別仕様車らしく装備の充実化が図られています。
具体的には、インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ/静止物)やバックガイドモニターなどの安全装備をはじめ、車外からの視線にも配慮したというUVカット機能付プライバシーガラスも特別装備されています。安全装備の充実化はもちろん、UVカット機能付プライバシーガラスは、これからの暑い夏にはありがたい装備。
なお、カローラには最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備されていますから、インテリジェントクリアランスソナーにより後退時のドライバーをサポートしてくれます。
一方のインテリアには、シルバー塗装がメーターまわりやステアリングホイールなどに施され、レジスターノブにサテンメッキの加飾が施されたことで、クオリティアップが図られています。
気になる価格は、カローラ(セダン)の1.8Lガソリン(2WD)の「G-X“PLUS”」が197万2300円。同じくセダンの1.8Lハイブリッド「HYBRID G-X“PLUS”」は、2WDが243万9800円、E-Fourの4WDが263万7800円。
ツーリングの「G-X“PLUS”」2WDは、204万9300円。同じくツーリングのハイブリッド「HYBRID G-X“PLUS”」は、2WDが251万6800円、4WDが271万4800円。なお、パワートレーン、駆動方式はセダン、ツーリング共に同じです。
エントリーグレードがベースですから、手頃な価格設定になっていて、上記の安全装備や快適装備が加わったお買い得感のある特別仕様車になっています。今回の特別仕様車は、セダン、ツーリングに加えて、ガソリン(2WD)、ハイブリッド(2WD/4WD)に設定されていますから、カローラが気になっている幅広い層に対応しています。
また、トヨタは、2020年5月から全4チャネルで全車種併売を開始していて、5月のセールスの目玉モデルになりそうです。
(塚田勝弘)