■全長4.34m、全幅1.82m。欧州での「1.5 TFSI」のベース価格は28,900ユーロ
2020年3月3日、アウディAGは新型Audi A3 Sportbackを発表しました。1996年に初代Audi A3が発表され、プレミアムコンパクトと呼ばれるセグメントを確立しています。今回、4代目となるがAudi A3 Sportbackが登場。
新型Audi A3 Sportbackは、スポーティなデザイン、高度なデジタル化とコネクテッド機能を特徴として掲げています。先進的なデザインを備えた同モデルは、インフォテインメント、サスペンション、ドライバーアシスタンスシステムなど、上級モデルに準ずる数多くの革新的な機能が装備されています。
■革新的機能として用意される「マトリクスLEDヘッドライト」
搭載されるエンジンは、ヨーロッパの発売時には3種類のエンジンを用意。排気量の異なるエンジン、マイルドハイブリッドシステム、quattroドライブといったバージョンを徐々に追加して、ラインナップを拡大する予定としています。
3つのエンジンは、110kW(150PS)の「1.5 TFSI」、85kW(116PS)の「2.0 TDI」、110kW(150PS)の「2.0 TDI」。ローンチ時はすべてFFとの組み合せになります。トランスミッションは、6速MTまたは7速S tronic。なお、後者の新しいシフトレバーは、コンパクトな設計が特徴で、シフトレバーを前方に押したり、後方に引いたりしての操作も可能。
外観は、ひと目で最新アウディと分かるエクステリアは、コンパクトなプロポーションとスポーティなデザインが特徴。ワイドなシングルフレームとフロントエンドの大型エアインテークが、プレミアムコンパクトカーのダイナミックなキャラクターを強調しています。
革新的機能として用意される「マトリクスLEDヘッドライト」は、デジタルデイタイムランニングライトになります。同ライトは、3×5配列のLEDセグメントから構成されていて、特徴的なライトシグネチャーを生み出すことで、新型Audi A3 Sportbackとすぐに識別することが可能だそう。
インテリアはスポーティで洗練されたデザインで、新しいシフトレバー、アルミニウムまたはカーボンのドアインレイ、印象的なドアオープナー、ブラックパネル調インパネなどが目を惹きます。なお、スタイリッシュなコントラスト・ステッチが施されたシート地は、今回初めてペットボトルのリサイクル素材から製作されています。
さらにインパネには、10.1インチのタッチディスプレイを標準装備。インパネ中央に一体化され、手書き文字入力に対応、音によるフィードバックを実現。また、日常会話に対応したボイスコントロールでも操作することができます。
デジタル表示のインパネが標準装備され、同メーターパネルは、マルチファンクションステアリングホイールを介して操作することが可能。オプションの「アウディ バーチャルコックピット」には、ナビの地図画面の拡大表示といった機能も追加されています。上位バージョンである「バーチャルコックピット プラス」は12.3インチで、スポーティなグラフィックを含む3種類のビューを提供。ヘッドアップディスプレイは、オプションで用意されるそうです。
アウディでお馴染みの「MMI」は、新しい第3世代のモジュラー インフォテインメント プラットフォームによって機能を強化。その演算能力は先代モデルの10倍に達し、電話機能やLTE-Advanced(LTEアドバンスト)規格に対応した「Audi connect」サービスを含むコネクティビティ関連の全機能に加え、Wi-Fiホットスポット機能も統合されています。
パッケージングも進化しています。コンパクトサイズでありながら、広いキャビンを用意。先代と比較すると、全長と全幅がそれぞれ約3cm拡大され、全長は4.34m、全幅は1.82m(ドアミラーを除く)になっています。1.43mの全高と2.64mのホイールベースは変更ありません。
ラゲッジスペースは、380〜1,200Lの容量を備え、荷室フロアは異なる高さに設定することが可能。さらに、電動式テールゲートにはバンパー下へキックアクション(足先で蹴る動作)をすることによって自動開閉する機能がオプションで用意されます。
発売時期と価格は、2020年3月から多くのヨーロッパ諸国で開始され、5月初旬には最初の車両が納車される予定だそう。110kW(150PS)を発生する1.5 TFSIのベース価格は、28,900ユーロ。市場導入時には、「エディション1」と呼ばれる特別仕様車も発売されます。
このスペシャルエディションを選択すると、エクステリアに「マットプラチナグレー」のアタッチメント、ダークベゼルを備えた「マトリクスLEDヘッドライト」「チタニウムグレー」の18インチホイールが装備されます。
インテリアには、新開発されたスポーツシート、一体型ヘッドレスト、アルミニウムインレイ、ステンレススチールペダルなどを備えた、ダイナミックなSライン インテリアが装備されます。
日本での発売時期、価格などの詳細は明らかにされていません。
(塚田勝弘)