新登場「BMW M8 グラン クーペ」の『細道での対向車すれ違いに困らない先進支援システム』とはどんな装備?

■BMWが怒涛のスポーツモデル「M8 グラン クーペ」の受注開始

「ロサンゼルスオートショー 2019」でワールドプレミアされた「BMW M8 グラン クーペ」の受注が1月28日にスタートしました。

「クーペ」といえば、一般的に2ドア車を指しますが、同車は実用性に富む4ドアモデル。

BMWが1月28日に受注をスタートさせた「M8 グラン クーペ」

4.4L V8ツインパワー・ターボエンジン(600ps/76.5kgm)を搭載する4WD仕様で、BMW M 社が開発した4輪駆動システム「M xDrive」には初期設定の「4WD」モードに加え、ほぼ後輪駆動に近い「4WD SPORT」モード、完全な後輪駆動を楽しめる「2WD」モードが用意されています。

車両価格は2,194万円。

全長5m超えの優雅な4ドアモデル

一方、最高出力をさらに25ps高め、同社の量産モデルの中で最もパワフル(625ps)なエンジンを搭載した上級グレード「M8 グラン クーペ Competition」(2,397万円)は、0‐100km/h加速:3.2秒・0‐200km/h加速:10.6秒という凄まじい加速性能を誇ります。

■狭い道路でのすれ違いに心強い支援システムを搭載

新型は高性能3眼カメラ、高性能プロセッサーおよびレーダーによって、より精度と正確性が向上した最先端の運転支援システムが、全モデルに標準装備されています。

「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」は高速道路などでの渋滞時にドライバーの運転負荷を軽減するもので、ドライバーが周囲の交通状況に応じて直ちにステアリング操作が可能な場合に、手離しでの走行が可能となります。

最先端の運転支援システムを全モデルに標準装備

他にもアクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、車線変更警告システム、レーン・チェンジ・アシスト及び車線逸脱警告システム、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ、クロス・トラフィック・ウォーニング等を装備。

また、M8 グラン クーペの全長×全幅×全高はそれぞれ 5,105×1,945×1,420mmと、全幅が2m近いこともあり、日本の道路事情を考えると対向車とのすれ違いで苦労する場面が予想されます。

そこでパーキング・アシスタント(標準装備)に「リバース・アシスト」機能が付いており、これにより、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となっています。

狭い道でのすれ違いに配慮した「リバース・アシスト」機能を装備

これにより、対向車とのすれ違いで困った場合も、安全かつ正確に元のルートに復帰できるという訳です。

BMWでは今回の「M8 グラン クーペ」を2月上旬から順次納車開始するそうです。

Avanti Yasunori・画像:BMW)

【関連リンク】

BMW M8 グランクーペ
https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/m-series/m8-gran-coupe/2019/special.html

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる