■ドリフトラジコンのワークスドライバーからステップアップのルーキー選手
東京オートサロン2020の北ホールでD1グランプリの参戦発表を行ったR31HOUSE。その発表内容が大きな注目を浴びています。
参戦するドライバーの蕎麦切広大選手は1996年3月22日生まれの23歳。子供の頃からドリフトが大好きで13歳のころの2009年にドリフトラジコンを始めると、2012と13年には雑誌社が主催するラジコン大会でRCドリフトワークスドライバーとして2連覇を達成。その後の2017年にR31HOUSEへ入社し社員ドライバーとして実車でのドリフト競技をスタートさせます。そしてフォーミュラドリフトやD1ライツなどで実績を積み2020年のD1グランプリへの出場権を獲得します。
参戦マシンは日本未発売のインフィニティQ60。わかりやすく言えばスカイラインクーペの海外版ですが現行のスカイラインクーペは日本では未導入となっており、この個体もアメリカから北米仕様を持ち込んできたとのことです。
エンジンはGT-RのVR38を4.1リッターに拡大し、HKSのターボーチューンで1000馬力となっています。そして北米仕様の左ハンドルを右ハンドル化!
D1グランプリの日産系マシンではGT-R以来久しぶりの新型車としても注目されています。
またこのインフィニティQ60のグラフィックデザインはD1グランプリの実況でお馴染みの鈴木学さんの手によるもので、こちらも大きな話題となっています。
さすがドリフトラジコンで名を馳せるR31HOUSE。この東京オートサロン2020にインフィニティQ60のドリフトラジコンを早くも展示していました。
ドリフトラジコン出身のドライバー、日本未導入の逆輸入国産車と話題には事欠かないR31HOUSEのD1グランプリ参戦。ドライバーの蕎麦切選手からは「ドリフトラジコンも実車のドリフトも理論は同じです。理論は全て頭に入っているのでそれを実際のマシンで体現できれば上を目指せます」と熱い一言をいただきました。
2020年のD1グランプリで注目のチーム、そして注目の選手となることは間違いないでしょう。
(写真・文:松永和浩)