超セクシーなヒップラインを持つD&R ART MOBILEのヌーベルフィメール【東京オートサロン2020】

■ベースはスーパー7。これがこの仕様が可能な秘密

愛知県でワンオフのボディを作る工房を展開しているD&R ART MOBILE。オートサロン2020に出品したモデルは、なんともセクシーなスタイルを持った「ヌーベルフィメール」というモデルでした。

TAS2020 D&R ART フロントスタイル
フラットなボンネットとボリューム感のあるクライムシェルフェンダーが特徴的
TAS2020 D&R ART  正面スタリング
巨大なグリルと小ぶりのヘッドライト、そしてボンネットと同じ程度の幅があるフェンダーが特徴的

「ヌーベルフィメール」を直訳すると新しい女性となりますが、その命名にはちょっとしたひねりがあります。1524年、イタリアの探検家ジョバンニ・ダ・ヴェラッツァーノが現在のニューヨークマンハッタン島に上陸し、その地をヌーベルアングレームと呼んだというのです。この「ヌーベルフィメール」はニューヨークの貴婦人をイメージして、ヌーベルフィメールと名付けられているというのです。

TAS2020 D&R ART  インパネ1
ステアリングはエアバッグレス、この位置からの風景はスーパー7の面影がある
TAS2020 D&R ART  シート
赤いシートがこのボディによく似合う

ボディはFRP製のワンオフです。ベースとなっているのはケーターハムのスーパー7。このスーパー7をベースとしていることで、このボディの架装が可能になっているというのです。古めクルマを構造変更という形で作ることで、エアバッグレスのモデルが可能となるとのことでした。

TAS2020 D&R ART  モニター
メーターの上側に用意されるのは、ルームミラー代わりのモニター
TAS2020 D&R ART  メーター
メーターはシンプル。タコメーターがないところが、かえって雰囲気を盛り上げる

今回の出展車はドアレスであくまでもコンセプトとして作られていましたが、今後はドアも追加して実用性を増して行きたいとのことでした。また、ウインドスクリーンはこのサイズから少しだけ高くなるとのこと。あまり面積を増やすと、今度はワイパーやウインドウオッシャーなどが必要になるからだといいます。

TAS2020 D&R ART  リアカメラ
バックモニター用のカメラは借りに取り付け。今後、デザインを考慮した取り付け方法になるという
TAS2020 D&R ART  リヤスタイル
現代のクルマではあり得ないボリューム感にあふれたセクシーなリヤスタイル

(文/写真・諸星陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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