■ベースはスーパー7。これがこの仕様が可能な秘密
愛知県でワンオフのボディを作る工房を展開しているD&R ART MOBILE。オートサロン2020に出品したモデルは、なんともセクシーなスタイルを持った「ヌーベルフィメール」というモデルでした。
「ヌーベルフィメール」を直訳すると新しい女性となりますが、その命名にはちょっとしたひねりがあります。1524年、イタリアの探検家ジョバンニ・ダ・ヴェラッツァーノが現在のニューヨークマンハッタン島に上陸し、その地をヌーベルアングレームと呼んだというのです。この「ヌーベルフィメール」はニューヨークの貴婦人をイメージして、ヌーベルフィメールと名付けられているというのです。
ボディはFRP製のワンオフです。ベースとなっているのはケーターハムのスーパー7。このスーパー7をベースとしていることで、このボディの架装が可能になっているというのです。古めクルマを構造変更という形で作ることで、エアバッグレスのモデルが可能となるとのことでした。
今回の出展車はドアレスであくまでもコンセプトとして作られていましたが、今後はドアも追加して実用性を増して行きたいとのことでした。また、ウインドスクリーンはこのサイズから少しだけ高くなるとのこと。あまり面積を増やすと、今度はワイパーやウインドウオッシャーなどが必要になるからだといいます。
(文/写真・諸星陽一)